洗足学園第一高等学校の思い出

洗足学園第一高等学校 キャンパスニュース2003


附属幼稚園実習の報告


 1月16日(金)に高2の生徒35名が、川崎市にある洗足学園大学附属幼稚園で1日体験実習を行いました。 この体験実習は毎年この時期に、将来幼稚園教諭や保育士を目指す生徒のための進路活動の1つ として実施されています。この幼稚園実習を境に、高2の生徒全体が進路活動に入っていく 良いキッカケになっています。以下に今年の実習について報告します。

スケジュール

   8:00 集合
   8:20 登園(着替えを済ませたあと、庭靴、弁当、コップ、ハンカチ、
        筆記用具などを持って、1階遊戯室に集合
   8:30 実習に関する諸注意
   8:45 実習クラスへ移動
  16:40 実習終了

実習の内容および着目点

   初めは観察を行い、担任の先生方の指示で子供と関わる時間を持つ。
   子供たちの邪魔にならないように、観察する場所に気をつける。
   担任の先生方の『話』をよく聞き、子供の声に耳を傾ける。

観察時における具体的な着目点

   子供たちはどのような遊びをしているか。
   子供たちは、自分でどのようなことができるのか
   子供たちは、友達とどのように関わっているのか。
   先生方は、子供達とどのように接しているか。
     集団に対して
     個人に対して
   子供たちがいない時の、先生方の仕事にはどのようなことがあるか。
   他にもたくさんあると思いますが、色々なことをたくさん見つけて下さい。

実習中の注意点

   常に実習であることを忘れないこと。
   大きな声で挨拶や返事を行い、丁寧な言葉遣いを心がけること
   自分勝手な判断はせず、常に先生方の指示を仰ぐこと
   子供たちにとっては遊びの時間でも、実習生にとっては勉強の時間であることをわすれないこと。
   私語は絶対にしないこと。
   トイレ等で保育室を離れる際には、担任の先生に断って行くこと。
   トイレではトイレットペーパー以外流さないこと。
   一番大切なことは楽しんで実習に参加することです。温かい気持ちで、子供たちと触れあって下さい。

生徒の感想文から

 私が幼稚園実習に参加した理由は、小さい頃から幼稚園の先生に憧れていたからです。幼稚園というのは子供にとって 初めての集団生活で、物事の考え方や人との付き合い方などを学ぶ大切な場所だと思います。それは子供たちの将来に 大きく関わってくることではないかと思います。そんな子供たちの成長を手助けする幼稚園の先生の仕事は、私にとって とても魅力的な仕事だと思いました。しかし私は、人前で何かをすることがとても苦手なので、子供たちとどのように 接したらいいのか、どのようなことをするのかとても不安でした。それに先生というのは「子供が好き」という理由だけでできる 仕事ではないと思うので、この時期に現場を体験することはとても貴重な経験であり、これからの私の将来について深く考える 良い機会になると思いました。
 実際、幼稚園へ実習に行ってみると、驚くことや、気付く点がたくさんありました。一番印象に残ったのは先生方や子供たちの 表情です。先生方は色々な表情で子供たちに対応していました。そのなかでも先生の朝の明るく元気な笑顔はとても大切だと 思いました。それは、先生の朝の表情が子供たちの一日に関わってくるとおもったからです。
 実習の初めに、「気づく」ということが大切だというお話がありました。実習をしてみると、クレヨンが落ちていたら拾ったり、 子供たちが安全に生活できるような環境を作ること、また自然の変化に気付くことや、子供の興味や関心、心の動きにも気付くなど 沢山の「気づく」があるなあと思いました。そして先生は子供たちが使いやすいように教材を事前に準備したり、遊びに興味を持てる ような言葉がけをしたり、、色々な仕事があり大変そうでしたが、とても楽しそうでした。私はそんな先生がとても素敵に見えました。
 先生が最後に、一つでも得意なことが自信にもつながると、お話しして下さいました。私は、これから積極的に沢山の人とかかわり、 色々なことに挑戦して自分の自信につなげられたらいいと思います。


 私は幼稚園時代の先生に憧れていたこともあり、保育士を希望していましたが、最近、別の道にも興味を持ち始めました。 そこで今回、保育士や幼稚園教諭に自分が向いているかどうかを見るために幼稚園実習に参加しました。
 実習の内容は午前中が観察で午後からは子供と一緒にふれ合う時間でした。観察とは子供の動きを見ることです。 実習といえば子供と一緒に遊んだり、走り回ったりすることを思い浮かべますが、そうではありませんでした。 観察は子供達が何をしようとして、何を考えているかを見るためのものです。例えば一人で周りを見渡している子がいて、 その子に声をかけたとしたら、その子が行っていた観察という遊びの邪魔をすることになるそうです。そんなことにならないよう、 子供の行動を観察し、子供の声を聞き、表情を見て、それから子供達が遊ぶためにお手伝いをする。それこそが観察であり、 先生らしさなのだと思いました。私達は時間をかけて観察を行いましたが、先生方はそれを瞬時に判断して子供たちに 対応していくのです。客観的な視点だけでなく、子供の立場に立った主観的な考えも必要な職業だと考えました。
 総合してみると、本当に大変な職業だと思えてなりません。ただ、なぜ先生方が、ここまで子供のために動けるのかが分かった ような気がします。それは「好きなこと」だからです。先生方は、この仕事が自分に合うかを考える前に、「やる気があるから、 好きだから」たくさんの量の仕事をこなせるのでしょう。もちろん、子供が大好きなのが一番の理由だと思います。だから わたしも、自分に合う仕事ではなく、自分の望む仕事をやりたいと思っています。
 私が実習で得た事は本当に大きかったです。人と人の繋がりは、やはり幼少の頃から重要と感じたり、先生はあくまで成長を手助けする 存在だと気付いたり、子供の真っすぐな瞳が眩しかったり・・・。今回の体験は、私が将来の仕事として何を選ぶにしても、 人の形成の根元の時期に触れたことで、大人になった時、きっと役に立つと思います。本当に貴重な体験になりました。
 この経験を活かし、ぜひ人と関わる仕事がしたいと、以前より強く考えるようになりました。


最後になりましたが、洗足学園大学附属幼稚園の皆様、ご協力いただきまして本当にありがとうございました。


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